不動産を担保にしてお金を借りる時にかかる金額
ご存じない方も多いと思いますが、不動産を担保にして融資を受ける際には、鑑定費用や事務手数料などの諸費用が必要となります。
調べていくうちにそういった費用が必要だと知った方でも、『で、実際にいくらかかるの?』と疑問に思われる方もいると思います。
しかし、これは完全にケースバイケースなので、見積もりや仮審査をしてもらわないと、自分の場合一体いくらかかるのか分からないのが難しいところです。
初期費用の項目
借り入れ時に発生する手数料にはどんなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
事務手数料
不動産担保ローンを借りる融資会社に対して支払う費用です。
借り入れ金額の1.5~5.0%の間で設定されることが多いですが、多くの金融機関は2.0%前後で設定していることが多いです。
保証料
連帯保証人を必要としない代わりに、保証会社の保証が必要になります。
保証会社に対して支払う費用です。
保証料も借り入れ金額に応じて変動しますが、相場は借り入れ金額の2.0%ほどです。
ココに注意
事務手数料が高い所は保証料が不要となっていたり、事務手数料が安い場合は保証料が高いことがほとんどのため、「保証料不要!」などの宣伝に飛びつかず、トータルコストをしっかり教えてくれる、信用できる融資会社を選びましょう。
印紙税
借り入れ金額に応じた収入印紙を購入して印紙税を納める必要があります。
不動産担保ローンで借り入れする場合まとまった金額を借りることが多いですが、例えば借り入れ金額が500万円超~1,000万円以下の場合、印紙税額は1万円になります。
登記費用
手持ちの不動産を担保にするには、その不動産の登記簿に抵当権の設定をする必要があります。
抵当権の設定には登録免許税を納めなければなりません。
また抵当権の設定は司法書士が行うため、司法書士に対する報酬も必要になります。
登録免許税と司法書士への報酬を合わせて「登記費用」と呼びます。
登録免許税(抵当権設定費用)
借り入れ金額の0.4%
司法書士に支払う報酬
相場は3~5万円程度ですが、複数の不動産を担保にする場合、数に応じて金額は上がります。
火災保険料
建物を担保にする場合は火災保険に加入する必要があります。
保険料の実際の金額は、建物の種類(木造なのか鉄筋コンクリートなのか)、床面積、補償内容(水災や地震をカバーしているかどうか)などによって大きく変わります。
補償内容によって手数料を調整できる部分ではありますが、いざという時に保険が下りないのでは意味がありませんので、必要な補償は付けておくべきです。
かかる費用は無料で見積もりできる!
一つ言えるのは、悪徳業者でなければ、およその金額を知るのは無料でできます。
下記にリンクしているのは、相談が無料で行えて、実際にローンを契約するまで費用がかからない不動産担保ローン会社です。
実際に契約して融資を受けるときには、手続きに必要だった所費用や事務手数料などを支払う必要がありますが、自分の担保物件でいくら借りれていくら手数料がかかるのか調べて、それで契約に至らなかった場合、費用は必要ありません。
不動産担保ローンの査定にかかるお金
不動産担保ローンを利用するには初期費用が必要経費としてかかってきますが、この中の一つが『不動産の鑑定費用』です。
担保となる不動産の価値(評価額)を査定するのにかかる費用ですが、この鑑定額も意外と馬鹿にできません。
サービスで行えればいいのでしょうが、査定には専門の知識が必要なため、不動産鑑定士に依頼する事になります。
事務手数料に含まれる場合と、別途支払う必要がある場合があります。
「不動産1件につき10万円」や「融資金額の0.5%」など融資を受ける金融会社によって異なるため、不動産鑑定費用がいくらなのか・別途必要かどうかは確認しておきましょう。
鑑定料の支払いは、貸してくれる金融会社によって先払いの所もなくはありませんが、一般的には融資金額から差し引きされます。
不動産鑑定金額をおよそでも知っておきたいという方には、メールか電話で対応してくれる金融会社もあります。
不動産担保ローンに付け込んだ悪徳鑑定
不動産鑑定士を装って、多額の鑑定費を請求する悪徳業者もいるようなので注意が必要です。
鑑定費だけで多額の金銭を要求され、不動産担保ローンを利用する前に経費を支払うよう迫られたというケースもあります。
信用料の名目でお金を取る悪質業者も
このままでは審査に通らないけれど、信用料を支払ってもらえば何とか審査を通して融資できます!などと言ってお金を要求してくる悪質業者に注意してください。
そうすれば返済能力があるということで、審査に通すことができます!
もちろん形だけのお金なので、審査が通った後は30万円はお返しします!
こんな風に話を持ち掛けられたらどうでしょうか?
もちろん支払ったが最後、その悪質業者は音信不通になります。
普通なら怪しいと思って冷静な判断ができる人でも、早く資金調達しなくてはいけない状況だと焦って支払ってしまうことがあります。
不動産担保ローンの悪徳業者に関する事は、下記も併せてご確認下さい。
不動産担保ローンの悪徳業者を見抜く
悪徳業者かどうか見分ける事も大事です。
テレビCMなどでよく目にしたり耳にするような金融会社に似せた社名で、借り手を勘違いさせるような業者もいます。
これは有名な会社の名前に似せて相手を信用させる手口の詐欺行為です。
こういった業者は金融庁や貸金業協会に認められていないので、登録番号がないか、もしくは他の会社の番号を騙っている事もあります。
サイトなどに貸金番号が書いてあってもかならず確認しましょう。